毎年恒例になってきたこの時期の泉州水なす。今年はぬか漬けのほかに生の水なすもお取り寄せ。


第241食目:【北野農園】生水なす3個+ぬか漬け(浅漬け)3個入り(税込2,540円・送料込み)

●お取り寄せ先:泉州水なすの北野農園(大阪府貝塚市海塚173番地)

大阪府貝塚市で本場泉州水なすをはじめ、伝統野菜の貝塚極早生玉葱、大阪天満菜、樽井巾着なすなど旬のお野菜を家族でボチボチ生産しています。
お客様に美味しいお野菜を食べていただくべく、毎日一生懸命生産に励んでいます。

まずは「泉州水なす」について確認(北野農園オフィシャルサイトより)

大阪南部の泉州地域の伝統野菜で、主に岸和田、貝塚、熊取、泉佐野市が産地。
泉州地域はその名のとおり、泉州水なすに必要な水が豊富で、ため池が多数点在している。
しかしかつては池の水は米作りに使うものと決められており、水ナス作りは今以上に難しかった。
近年都市化による水田の現象で水ナス作りにも水が自由に使える地域が増えました。
・・・栽培方法などについても詳しい記述がありますので、リンク先をご覧ください。

水分をたっぷり含む水なす、気温が高まるこれからの季節に食べたくなる野菜です。
過去に2度(第13食目第136食目)ぬか漬けをお取り寄せしていますが、今年は大阪府貝塚市の「北野農園」さんから生水なすとのセットを購入してみました。

北野農園の泉州水なすぬか漬け(浅漬け)3個と生水なす3個
こちらが「生水なす3個+ぬか漬け(浅漬け)3個入り」セット。

北野農園の泉州水なすぬか漬け(浅漬け)3個
1個ずつ小分けにされた「泉州水なすぬか漬け(浅漬け)」。

北野農園の生水なす3個
紫色がとてもきれいでツヤのある「生水なす」。
鮮度がとても良いのでヘタ部分のトゲにも元気があります。
取り扱い注意。


ここで「泉州水なすぬか漬け(浅漬け)」の特徴について確認しておきましょう。

●北野農園の「泉州水なすぬか漬け(浅漬け)」(商品ページより抜粋)

私達は毎日形の良い物、良くない物すべての水なすと真剣に向き合う事で形では無く、浅漬けに向いているか向いていないかを水なすを持った瞬間に感覚で判断します!正確には収穫している段階でおいしく漬かるかどうかわかります。
いくらぬか床にこだわっても、鮮度にこだわっても素材に力がなければお客様にご満足いただくことはできません。私達の水なすは例え生で食べていただいてもおいしいと言って頂ける自信があります!それは毎日朝から晩まで畑で泉州水なすと向き合い汗をかき真剣に素材作りに取り組んでいるからです。
朝7時までに収穫を終えた、瑞々しすぎてはち切れそうなくらい鮮度の良い水なすを北野農園の水なす専用ぬか床に漬け込みます。
ヌカは専属のお米屋さんから農法、産地を指定し購入しております。

●原材料

なす(水なす)、漬け原材料(米ぬか、食塩、昆布、唐辛子)、焼ミョウバン、硫酸第一鉄


北野農園の「泉州水なすぬか漬け(浅漬け)」の状態をじっくり確認してみましょう。

北野農園の泉州水なすぬか漬け(浅漬け)の袋の中身
袋の中身がこちら。

ぬか床に包まれた泉州水なす1個
ビニール袋の中身です。
ぬか床に包まれた水なす。

北野農園の泉州水なすぬか漬け(浅漬け)1個のぬかを皿の上で落とす
ぬかを落としました。

皿に乗せた泉州水なすぬか漬け(浅漬け)1個
表面のぬかを水で落としてきれいにします。
到着後すぐの漬かった日数が浅い状態。表面にはまだハリがあり、ぷっくらとした状態です。
日数が経つと徐々にしぼんでいきます。

泉州水なすぬか漬けの丸まま1個と半分にカットした1個を皿に乗せた状態
半分に割るとこんな感じ。

泉州水なすぬか漬けを6切れに分けて皿に盛り付け
さらに食べやすい大きさに分けます。
※水なすは鉄を嫌うので、包丁は切れ目を入れるだけにして手で裂きます。
 少し不恰好ですが、それが美味しいのです。

カットした北野農園の泉州水なすぬか漬けの断面
断面です。
皮が薄く肉厚。
ふわふわしているように見えますが、しっかりとしたかたさがあります。

泉州水なすぬか漬けをスプーンで押して水分を出す
少し押すとこのように水分が溢れ出てきます。


ここからは実食レポート。


北野農園オフィシャルサイトの「おすすめレシピ」を参考に生の水なすは調理。

まずは「水なすぬか漬け(画像右奥、さっきのレポートの続き)」。
届いたすぐは浅めの漬かり具合。
シャクシャクとしたかための食感が特徴。サラダ感覚で食べられます。
醤油を少しかけると漬物らしい塩分になります。
噛むとジュワッと水分が出てくるので、塩加減が徐々に薄まりさっぱりとした後味。
とてもおいしいです。

ぬか床に入ったままの状態で数日置けば(製造日より4日目以降)、食感が柔らかくなり塩辛さが出てきます。
こうなるとご飯やお酒がよく合うようになります。
非常に良いお味でした。

北野農園の泉州水なすをカットして鰹節をかけて皿に盛り付け
こちらは北野農園のレシピから作った「水なすをそのままで」。
鮮度の良い水なすをシンプルにいただきました。
その食感と水分を楽しむ料理です。

北野農園の泉州水なすレシピ「茄子トロロん」を再現
同じく北野農園レシピから「茄子トロロん」。
長芋のシャキシャキ感とネバネバが水なすとよく合います。

北野農園の泉州水なすレシピ「水なすの香味醤油のせ茶漬け」、お茶漬け用の白いご飯と水なす香味醤油のせ
最後は「水なすの香味醤油のせ茶漬け」。

北野農園の泉州水なすレシピ「水なすの香味醤油のせ茶漬け」、お茶漬け用の緑茶をご飯に入れて
お茶漬け用の緑茶をご飯に入れて、

水なすの香味醤油のせ
水なす・大葉・ミョウガ・青ネギと合わせ醤油で調理したものを、

水なすの香味醤油のせ茶漬け
かけます。

水なすの香味醤油のせ茶漬け・水なすぬか漬け・茄子トロロん
完成図。

さっぱりとした味わいのお茶漬け。
食欲がなくなる真夏におすすめの料理です。

北野農園さんの「生水なす+ぬか漬け(浅漬け)」、ごちそうさまでした。
泉州水なすは大好きな野菜のひとつです。
ぬか漬けは食べるタイミングを変えることで、異なる味わいと食感が楽しめます。
そして生水ナス、今回は非加熱調理が多いですが加熱しても大変おいしいです。
ハウス栽培もされており一年中楽しめるようになってきましたが、やはりこれからの時期がおすすめです。
お値段も良心的。自宅用のほかギフトにもいかがでしょうか。


【食通きどりレビュー】
美味しさ|★★★★☆
コストパフォーマンス|★★★★☆
見た目|★★★☆☆
パッケージ|★★★☆☆
意外性|★★★☆☆
ギフトにぴったり|★★★★☆
リピート可能性|★★★★☆
書き手の熱量|★★★★☆
総合評価|★★★★☆


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